勉強好きな子どもの親がやっていることとは?
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2022年10月30日
親であれば子どもに頑張って勉強に取り組んで欲しいと思うもの。
しかし、子どもがなかなか勉強に取り組まず頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか?
子どもが主体的に勉強に取り組むには、親が積極的にサポートすることが大切です。
今回は勉強好きな子どもの親がやっていることについて、ポイントや接し方の注意点について解説します。
子どもが自主的に勉強に取り組めるようサポートしたい親御さんはぜひ参考にしてみてください。
親の「勉強しなさい」は効果がない?
親が子どもに対して「勉強しなさい」と声がけすることで、子どもが積極的に勉強に取り組むことはほとんどありません。
本来勉強は、自分の興味があることを自ら学ぶもので、他者から強制されてやるものではないからです。
例えば、小さい頃に歴史の勉強が嫌いであったにも関わらず、大人になって大河ドラマを見始めてから歴史に興味をもち勉強するケースも少なくありません。
子どもでも同じで、鉄道が好きな子は親に言われなくても自分で本を読んだりネットで調べて知識を学習していきます。
上記のように子どもが自ら勉強するためには、勉強する分野に対して興味や関心をもてるかが重要となるでしょう。
しかし、学校の勉強や宿題には興味・関心をもてる工夫がされているケースは少なく、自ら進んで勉強することは難しいと言えます。
こうした状況から子どもに勉強させるために「勉強しなさい」や「勉強してみたら?」と親から勉強を促すケースが多くなるのです。
しかし、先述した通り自分の興味や関心のないものは他者から強制されても行動することはなく、自主的な勉強への取り組みは期待できないでしょう。
勉強好きな子どもの親がやっていること
勉強好きな子どもの親がやっていることとして以下が挙げられます。
・本読む習慣を身につけさせる
・今ある習慣に勉強を加える
・やるべきことを見える化させる
・勉強内容と子どもの関心を結びつける
・学習環境を整える
上記のなかで、ご家庭で取り入れられそうなものは積極的に行っていきましょう。
本読む習慣を身につけさせる
勉強好きな子どもは本を読む習慣が身についているケースが多くあります。
本を読む習慣がある子は活字に対する抵抗が薄く、教科書や問題集に対して自主的に読み込み、書かれている内容を理解する力も身についているからです。
そのため、親や他人のサポートがなくても自力で勉強に取り組めます。
近年はYoutubeなどを中心に映像コンテンツが流行しており、相対的に活字に触れる機会が少なくなってきています。
学校の勉強や宿題に自主的に取り組めるようになるためにも、意識的に本を読む習慣を子どもに身につけさせることが必要です。
今ある習慣に勉強を加える
今ある習慣に上手に勉強を加えているのも、勉強好きな子どもの親が取り組んでいることです。
例えば、「歯を磨く」や「ご飯を食べる」などのすでにある習慣に、勉強を取り入れていきます。
具体的には、「晩御飯前に宿題を終わらせる」などが挙げられるでしょう。
この方法はどの家庭でも簡単に取り入れられるので、早い段階で身につけさせることが大切です。
特に小学校など勉強が本格化する前からこの習慣が身についていれば、勉強する習慣も自然に身につくでしょう。
やるべきことを見える化させる
やるべきことを見える化させるのも、勉強好きな子どもの親が得意とする方法です。
例えば、手帳を用意し、1日にやるべきこと(宿題など)を記入し、終わったらその項目を赤線などで消していく方法が挙げられます。
こうすることで、今日何をすべきかが明確になり、終えていない項目を早く消したいと思わせ自ら行動させられるでしょう。
また、やるべきことが1つ終わるごとにポイントを加算するようにすれば、勉強にゲーム性を持たせられ、子どもの興味・関心をひきつけます。
やるべきことを見える化させ勉強を仕組み化することで、勉強の継続率が高くなるでしょう。
勉強内容と子どもの関心を結びつける
勉強好きな子どもの親が取り組むこととして、勉強内容と子どもの関心を結びつけることも挙げられます。
例えば子どもの好きなアニメがあれば、国語や算数の文章問題に登場する人物をそのアニメの登場人物に置き換え、子どもの興味関心をひきつけられるでしょう。
他にも、勉強の形式をクイズやゲームのような出題形式にすることで、前のめりに勉強に取り組める可能性が高くなります。
親が勉強に関わる場合、上記のように子どもが興味関心のあるものを勉強に結びつけることで、徐々に自分から勉強するようサポートしてあげるのがおすすめです。
学習環境を整える
学習環境を整えることも、子どもが勉強好きになる上で大切なことです。
例えば、学習机は子どもの身長に合わせて高さが調整できるものが理想と言えます。
机が高すぎて子どもの足が浮いてしまうと、足の浮き具合が気になってしまい勉強に集中できません。
他にも、学習机を置く部屋にはテレビやゲームを置かないようにしましょう。
テレビやゲームがあると気がつられてしまい、勉強に集中しにくくなるからです。
このように子どもが学習する上で、集中しやすい環境を用意してあげることが大切です。
家族も一緒に勉強する
勉強好きな子どもの親は、子どもと一緒に勉強に取り組んでいるケースが多いです。
親が一緒に勉強すれば、子どもが心細くならず、わからない問題があっても親がサポートして教えてあげられます。
また、計算問題を解く速さを親子で競うなど競争性を取り入れることで、子どものやる気も引き出せるでしょう。
子どもが勉強好きになるためには親も一緒に取り組むことが近道です。
ただし、学習内容に口出しはせず、あくまで親も一緒に取り組んでいるという姿勢を見せてサポートに徹しましょう。
あまりに親が介入しすぎると、逆に子どものやる気を削いでしまいます。
「なぜ勉強が必要なの?」と子どもから聞かれたら?
子どもが「なぜ勉強が必要なの?」と聞いてきたら、「勉強は楽しいものだから」と伝えてあげましょう。
子どもが勉強する理由について聞いてくる時は、勉強に対するネガティブなイメージを持っており、そのイメージを払拭する必要があります。
そのため、主体的に勉強に取り組んでもらうためにも、勉強をする楽しさを親が伝える必要があるのです。
子どもに勉強する理由を答える時には、楽しさの理由や根拠も一緒に伝えてあげましょう。
例えば、国語では人間の心情の変化を知れますし、社会ではこれまでの歴史を知り世の中の仕組みを学べます。
こうした勉強することで得られる楽しさやメリットを伝えることで、勉強に対するポジティブなイメージを持ちやすくなるでしょう。
子どもが勉強の楽しさを知り実感できれば、自ら勉強に進んで取り組むようになるでしょう。
勉強に対する興味関心を持ってもらえる工夫
子どもは勉強に対してネガティブなイメージを持つことが多く、進んで勉強したがらないケースも多いでしょう。
そんな時に子どもに「勉強しなさい」と口で言っても取り組んでもらえないため、子どもが勉強に対する興味関心を持ってもらえる工夫を親がする必要があります。
勉強を習慣化させることも重要なので、今回の内容を参考に子どもが自主的に勉強に取り組めるような工夫を親がこらしていきましょう。
幼児教室ひまわりでは、お子さまの脳を鍛える具体的な方法や難関中学に合格するための勉強法などを、オンライン講座やメールマガジンで公開しています。
もっと深く学びたいという方は、ぜひ私たちのメールマガジンにご登録ください。
この記事を読まれた方にオススメのコラム