子どもを勉強嫌いにしてしまう原因と親ができる対策
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年07月10日
わが子が勉強嫌いで困っているとお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかしお子さんは本当に勉強が嫌いなのでしょうか?
だとすると、なぜ勉強嫌いになってしまったのか気になるところです。
子どもの勉強嫌いを克服するために、保護者は一体何をすればいいのでしょう。
こちらのページでは、子どもが勉強嫌いになってしまう原因や、親ができるわが子への対策について紹介します。
なぜ子どもは勉強嫌いになるのか

勉強が嫌いな子どもはたくさんいます。
しかしはじめから勉強が嫌いだったというお子さんはいないでしょう。
なぜなら子どもが勉強嫌いになってしまうには、嫌いになる理由が存在するからです。
最初は楽しかったかもしれない勉強がなぜ嫌いになってしまったのか。
まずはそこから考えてみましょう。
子どもが勉強嫌いになる3つの理由
子どもが勉強嫌いになる主な理由には「勉強がわからないから」「勉強を強制されるから」「周囲と比較されるから」といった3つの理由があげられます。
■勉強がわからないから
勉強の内容についていけないという意味の「わからない」だけではなく、何がわからないのかすらわからない状態や、効率的な勉強方法や学び方が理解できていない場合もあります。
学ぼうという気持ちがあっても、学び方がわからなければモチベーションを維持することが難しくなるでしょう。
適切な指導・指示を仰げなければ、わからないことが解消できません。
その結果、「自分は勉強が苦手なんだ」などと劣等感から自分自身にマイナスのレッテルを貼ってしまい、勉強嫌いになってしまうのです。
■勉強を強制されるから
親や祖父母、学校の先生などから「勉強しなさい」とか「勉強しないといい高校(大学)に行けないよ」などと押し付けられることにうんざりし、勉強嫌いになる子どももいます。
自分のタイミングで勉強をしたいと考えていても、横から「勉強しなさい!」と言われてしまうと「今やろうと思っていたのに!」とやる気が喪失してしまうのでしょう。
■周囲と比較されるから
きょうだいや親戚の子ども、学校のクラスメイトなど、子どもたちは常に誰かと比較され続けています。
誰かと比較して努力したことを褒めてもらえるのならいいですが、勝手に比較された挙げ句に叱られるようなことがあると、劣等感を抱いてしまい、「勉強なんてやってもムダだ」と感じるようになるのかもしれません。
【関連記事】勉強しても成績が下がる子の共通点とは?
子どもが勉強嫌いになる親からのNGな声掛け

親は子どものためによかれと思ってしている声掛け。
しかしその声掛けも言葉のチョイスや言い方を誤ると、子どもを傷つけてしまったり、追い詰めたりしてしまう可能性があります。
子どもが勉強嫌いになってしまう可能性が高いNGな声掛けについてみてみましょう。
■「勉強しなさい」「宿題やりなさい」などの強制的な言葉
子どもが勉強嫌いになる理由に、親や周囲から勉強を強制されるといったものがありました。
「勉強しなさい」「宿題やりなさい」などの声掛けは、まさに強制する言葉に当てはまります。
しかも言い方次第では命令口調にもなりかねないため、親子の関係性にも悪い影響を与えかねません。
■「勉強しないと後で困るよ!」などの脅すような言葉
「勉強しないと〇〇さんみたいになるよ」とか、「勉強しないといい大学に行けないよ」「就職するときに困るよ」などと、将来に対する不安要素を突きつけ、子どもを脅すような言葉もNGです。
脅すような言葉の数々に不快感を覚え、勉強をする気がなくなってしまいかねません。
■「〇〇さんを見習ってあなたももっと勉強しなさい」などの比較する言葉
なぜ比較するのか、なぜ今頑張っている自分の努力を評価してもらえないのか、子どもたちは比較される言葉に不満をおぼえます。
「どれだけ頑張っても認めてもらえないのは自分が悪いからだ」などと自分を追い詰めるような事も考えてしまいます。
その結果勉強への苦手意識を増幅させ、勉強嫌いになっていくのかもしれません。
【参考情報】子どもの認知・感情を考えたほめ方・叱り方
【関連記事】普通の親も毒親になってしまう中学受験の怖さ。毒親にならないために注意したい3つのこと
子どもの勉強嫌いに対し保護者ができること

子どもの勉強嫌いを克服する方法はいろいろありますが、まずは親の意識改善が必要です。
そこで最初に保護者に意識してもらいたいことを2つご紹介します。
1.子どもが勉強をしたらとにかく「褒める」
子どもが勉強をすることは当たり前だと思う方も多いかもしれません。
しかし、さまざまな楽しい誘惑が山ほどある中で、自ら勉強をしようとすることは称賛に値します。
ぜひ存分に褒めてあげるようにしてください。
当たり前のことをしているのに褒めるなんて」といった考えは封印し、「当たり前のことがきちんとやれるわが子」を褒められるよう意識改革していきましょう。
たとえ10分程度でも、「10分も勉強してエライ!」「頑張ったね!」などと声がけをするだけで十分です。
まずは勉強した行動に対しどんどん褒めて、子どもの幸福度を高めながら勉強嫌いを克服していきましょう。
慣れてくれば褒める回数を少し減らし、褒められることが当たり前ではない状況にシフトしていってください。
注意するポイントは、結果や素質を褒めないようにすることです。
「〇〇ちゃんはかしこいね」とか「テストで90点も取れたの?すごい!」ではなく、勉強するために行動したことのみを褒めていきましょう。
2.「勉強しなさい」という言葉は使わない
子どもたちは勉強を強制されたくないと思っています。
「勉強しなさい」という言葉には、親から上から目線で言われているように感じることも一因としてあげられます。
そこで今日から1〜2週間程度、勉強に関連する声掛けを一切やめてみましょう。
「勉強しなさい」と言われなくなった子どもたちは、最初は「ラッキー」と言わんばかりに好き勝手にやることでしょう。
しかしそのうち、言われないことに不安を感じはじめます。
何も言われなくなって湧き上がる不安感が、勉強を自発的に行うモチベーションへとつなげていきます。
もちろん、言われないと勉強をしない、できない子もいますので、その場合も強制的な言葉は一切封印し、一緒に勉強をしようという協力的な姿勢や態度で接してあげてください。
【参考情報】自尊感情と教師からの「ほめ」に対する反応との関連
【関連記事】勉強好きな子どもの親がやっていることとは?
今日からはじめる勉強嫌いを克服する3つの対策

親の意識改善ができたら、今度は子どもの勉強嫌いを克服するための行動を起こしましょう。
焦らずゆっくりと時間をかけ、勉強嫌いから勉強好きへシフトしていきましょう。
1.いつ勉強するかは子どもに決めてもらう
親や周囲から強制されて勉強するのではなく、自分で勉強をするようになるためには、何を勉強するかやいつ勉強するかを自分で決めさせましょう。
声掛けとしては「今日は何時から勉強する?」のような言い方をし、強制するような言い方をしないようにだけ注意しましょう。
慣れてくれば、毎日決まった時間に勉強できるようになっていきます。
2.短時間でいいので毎日勉強する時間を作る
とにかく学習習慣をつけることが勉強嫌いを克服する近道です。
毎日少しずつでも勉強するのとしないのとでは結果に差が出ます。
プリント1枚、問題5問など、明確な線引をしてあげるといいでしょう。
たとえ1日1分とか1問でも構いませんので、毎日勉強する習慣を身に着けていきましょう。
3.親子で一緒に勉強し「わからない」を潰していく
子どもにだけ勉強をさせるのではなく、親も一緒に勉強する姿勢を見せることもオススメです。
子どもは親の行動や姿を真似する性質があるので、ぜひ親が楽しんで学ぶ姿を子どもに見せてあげてください。
また一緒に勉強することで、子どもの勉強のサポートもできます。
子どもの困った・わからないを潰すために協力していきましょう。
ただしあくまでもサポートであって、関わりすぎることは禁物です。
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子どもを勉強嫌いにするのも克服するのも親の行動次第

子どもが勉強嫌いになる理由には、親や周囲からの関わり方や、勉強に対する向き合い方がわからないことなどが大きな要因としてあげられます。
だからこそ、子どもの勉強嫌いを克服するには、親の意識改善と関わり方が重要な役割を果たすのです。
声掛けの言葉のチョイスや言い方、タイミングからはじまり、親が楽しく学ぶ姿を見せたり一緒に勉強しようと誘ったりすることで、子どもの心も少しずつ動かされていくでしょう。
その上で、子どもの勉強習慣をムリなく身に着けさせる、勉強している行動を褒めるなどしてみてください。
親からの適切なサポートがあれば、子どもの勉強嫌いを克服させ、学ぶことが楽しい・好きだと思えるように気持ちが変化していくでしょう。

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