子どもの想像力を鍛えるために親は何をすれば良いか?

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子どもの想像力を鍛えるために親は何をすれば良いか?

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年06月29日

「想像力」は誰しも生まれ持った才能でありながら、鍛えるか鍛えないかで歩んでいく人生に大きな変化をもたらします。

しかしそもそも想像力とはどのようなものなのでしょう。
また、わが子を想像力豊かに鍛えることにはどのようなメリットがあるのかも気になるところです。

そこでこちらのページでは、わが子を想像力豊かな子どもにするためには何をすればいいか、想像力を鍛えるための親からの働きかけ・接し方などについて紹介します。

想像力とは?

子どもの想像力を豊かにし鍛えるためには、まず想像力とはどのような意味を指しているのかを知ることからはじめましょう。

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想像力とは目には見えないものを思い浮かべる能力

出版社などが提供する辞書・辞典・データベースを横断して検索できるウェブサイト「コトバンク」によると、想像力とは以下のように記されています。

“想像力(イマジネーション)とは目には見えないものを思い浮かべる能力のことである“

私たちは目や耳で見たり聞いたりし、手で触れられる現実以外に、想像力から生み出した世界を自分の現実にできる能力をもっています。
この能力のお陰で、過去の記憶も簡単に呼び起こすことが可能です。

しかしまだ見たことのない明日を知ることはできません。
そこで登場するのが想像力。未来を思い描いていくことで、新たなものが生み出される可能性をもっている、人間だけに与えられた才能とも言えるでしょう。

想像力を鍛えれば人生は豊かになる

想像力は、日常生活のありとあらゆるところで役立つ能力です。
目標や夢を叶えたり、新たなアイデアを生み出したりなど、さまざまなシーンで想像力が求められるでしょう。
豊かな想像力があれば、自分自身だけではなく、周囲の多くの人を幸せにできる潜在能力や将来性を秘めた能力でもあります。

想像力を鍛え、どのようにして生かすかで、人生はよくも悪くも大きく変化していきます。
そのような素晴らしい能力だからこそ、子どものうちから想像力を鍛え、伸ばしていけるよう、親がアシストしてあげましょう。

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想像力の欠如によるデメリット
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想像力があるとどのようなメリットがあるかをお話しましたが、逆に、想像力が欠如することで被るデメリットについても触れておきましょう。

人間関係の構築に問題が起こる

1つ目のデメリットには、人間関係の構築が難しくなることがあげられます。
想像力の欠如から、家族やお友だちなど、周囲の人の気持ちや考えていることがまったくわからなくなり、コミュニケーションがうまく取れない可能性も出てきます。

臨機応変に対応できない

2つ目のデメリットには、想像力が欠如することから、不測の事態や急な予定変更などに臨機応変に対応できなくなることがあげられます。
想像力が乏しいと、未来を予測する能力にも影響が起こります。
そうなると、今目の前にあることだけに囚われすぎてしまい、臨機応変に対応できず苦戦することになってしまうこともあるようです。

リスク回避や危険回避能力が低くなる

3つ目のデメリットには、想像力が欠如していることで、その場しのぎの行動が目立ち、他のことがまったく見えずに対応しきれなくなることがあげられます。
先の予測が甘いため、自分の身を危険から守る対策なども難しく、ケガや事故などにあいやすくなる可能性も考えられるでしょう。

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子どもの想像力を鍛える方法
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子どもの想像力を鍛え、豊かな人生を送らせてあげるために親はどうすればいいのでしょう。
わが子を想像力豊かな子どもにするために、親が意識しておきたいポイントを見ていきましょう。

遊びのなかで鍛える想像力

想像力を鍛えるポイントは、日常生活のなかに多く潜んでいます。
ここでは子どもの想像力を鍛える効果が期待できる3つの遊びを紹介します。
特別なことをするのではなく、毎日何気なくやっている遊びから子どもの想像力を鍛えていきましょう。

お絵かき

自由に頭に浮かんだ何かを表現する「お絵かき」は、子どもの想像力を鍛えるにはうってつけです。自由な発想で絵を描くことで、想像力だけでなく、創造力や表現力、空間認識能力など多くの能力を鍛えることもできるでしょう。

注意したいポイントは、親は子どもが描く絵に正解を求めないことです。
想像力を鍛えるためには、子どもの作品はどのようなものでも正解だと思ってあげてください。
親切心から「空は青色にしたら?」などとアドバイスをすることも避けましょう。
自由な世界を想像し絵にすることが、子どもの想像力を鍛えていくのです。

お絵かきが苦手な子の場合、先にざっくりとしたテーマを与えてあげてもいいでしょう。
「公園にあったらいいなと思う遊具」や「宇宙人がいたら」、「住みたい家」など、少しだけきっかけを与えてあげることで、大人には考えつかないような素晴らしい芸術作品が誕生するかもしれません。

本を読む、読み聞かせをする

物語の世界のなかには、子どもたちの想像力を鍛える材料が豊富に存在します。
本や絵本を自分で読んだり、読み聞かせをしたりしてもらうことで、子どもたちは登場人物に感情移入していくでしょう。
感情に共感したり、その場の情景や風景を思い浮かべたりすることで、多くの想像をしていきます。

現実には起こることのない体験や現象が多ければ多いほど、子どもたちは想像の世界に入り込んでいきやすくなるでしょう。
このような非現実的な体験・物語を繰り返し体験していくことで、想像力の基礎を固めていきます。

ノンフィクションや科学・歴史といった図鑑などもオススメです。
現実的なものでありながら、日常では体験できないお話や未知の世界がページをめくるごとに飛び出してきます。
本のなかで出会うさまざまなできごとは種となり、子どもたちの想像力を鍛える材料となるでしょう。

想像力を鍛えるためには、読み終えた後に「この後、お姫様はどうなったのかな」とか、「〇〇ちゃんならどうする?」などの質問をしたり、物語の続きを考えたりなどを親子でしてみましょう。
先を予想する能力に加え、自分の考えを表現する練習にもなりますよ。

ごっこ遊び

「〇〇だったら」といったごっこ遊びも想像力を鍛えます。
おままごとやヒーローごっこなど、自分が自分ではないものになりきることで、想像力を鍛えていくのでしょう。

ごっこ遊びは、人とのコミュニケーション能力を鍛えることにも貢献してくれます。

誰かと一緒におこなうごっこ遊びでは、子どもが演じる人物やその場で起こる情景などを、一緒に遊ぶ人に伝えなければなりません。
どうすればうまく伝えられるか、お友だちはどうしたいのかなどを自然と考えるようになるので、想像力を鍛えながらコミュニケーション力も鍛えていけるでしょう。

多くの経験が想像力を鍛え、豊かにする

子どもたちが日常生活や遊びのなかで多くの経験をするとき、過去に起こったことや体験したこと、気づきや学んだことを参考にするそうです。
つまり多くの経験があることで、さまざまな想像を膨らませられるのでしょう。

雪を触ったら冷たいこと、山に登ったら麓より気温が低いこと。
日によって空に浮かぶ雲の形が異なること、季節によって水道の蛇口から出る温度が違うこと。
これらすべて経験しているからこそ、その先の想像を膨らませられるのです。
知識で知っていることも大事ですが、やはり経験に勝る教材はありません。

幅広い経験を積むという点で、お友だちと積極的に遊ぶことや、同世代以外の中高生や大人とコミュニケーションをとることもオススメです。
同世代以外の異性や大人などとのコミュニケーションは、多様性を肌で感じられる貴重な経験です。多種多様な世代と関わることで、普段知ることのない多くの情報や知識が手に入ります。

多くの経験や人との出会い・かかわりは、些細なことであっても、子どもの想像力を鍛える重要なトレーニングとなるでしょう。

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長い目で見守りながら鍛える子どもの想像力
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想像力を鍛えるには子ども時代のすごし方が大きな影響を与えます。
これからの長い人生を豊かに、有意義に送るためにも、子どもの想像力をどんどん伸ばしてあげましょう。
今しか得られない経験や体験は、子どもたちの大切な思い出・記憶として残り、想像力の糧として吸収されていくはずです。

大人からすれば他愛もないことであったり、理解し難いこともあったりするでしょう。
しかし子どもが自由のなかから生み出した創作物は、間違いなく彼・彼女たちの想像力を鍛えてくれているはずです。

想像力を鍛えることは、子どものさまざまな能力を高め、人生を豊かにする重要な財産となることは間違いありません。
しかしなかなか成果が見えにくいものでもありますので、親は焦らずに子どもたちを見守りながらサポートしていきましょう。

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