中学受験しなければよかった?後悔する原因と受験を成功させるポイント

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中学受験しなければよかった?後悔する原因と受験を成功させるポイント

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年06月27日

子どもを良好な環境で学習させたい思いから、中学受験を検討するご家庭も多いでしょう。
しかし、中学受験しなければよかったと後悔するケースも少なくないようです。

今回は中学受験で後悔する原因や受験を成功させるポイントについて解説します。
子どもに中学受験をさせるべきか悩んでいるご家庭はぜひ参考にしてみてください。

中学受験の現状
後悔1

中学受験に臨む子どもは増えており、特に首都圏を中心とした難関校は例年非常に高い倍率が続いています。

難関校など子どもから人気のある中学は、競争に勝ち抜くため多くの時間を受験勉強に捧げる必要があるでしょう。
しかし、いくら勉強しても中学受験に合格できる保証はなく、結果的に希望の中学に入学できない子ども達は多くいます。

このように中学受験は難関校を中心に競争が激化しており、不合格になる可能性もある厳しい環境となっています。

【関連記事】中学受験のメリットとデメリットを解説、あなたはどうすべきか?

中学受験で後悔する原因
後悔2

中学受験で後悔する原因について、ひまわり教育研究センターが偏差値60以上の中学校に通う子どもをもつ保護者150人に調査を行っています。

こちらの調査の結果、保護者150人のうち「後悔していることがある」と回答したのは101人(67.3%)であり、後悔した原因について以下の回答を述べています。

・「成績や宿題のことで叱ったこと」(計42.4%、成績について27.5%、宿題について14.9%)
・「遊びをさせすぎたこと」(24.8%)
・「勉強をさせすぎたこと」(19.8%)
・「低学年のうちにもっと勉強をさせておけばよかったこと」(19.8%)

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最も多かった理由は「成績や宿題のことで叱ったこと」を挙げており、その割合は42.4%と半数近くに及んでいます。
中学受験はどの学校も倍率が高く、入念な受験対策が必要です。
そのため、親も子どもの勉強に対する意識が高く、学校の成績や宿題のことでついつい口を出してしまうことが考えられます。

中学受験の際は、勉強一辺倒にならないよう遊びの時間とのバランスも重視することが鍵となるでしょう。

中学受験をしなくて後悔するリスクとは
後悔3

中学受験をしなくて後悔するリスクとして、以下の2つが挙げられます。

・高校受験の選択肢が狭くなる
・レベルの高い教育環境で勉強できなくなる

中学受験をしようか迷っている方は、上記のリスクも考慮して検討しましょう。

高校受験の選択肢が狭くなる

中学受験をしない場合、高校受験の選択肢が狭くなります。

特に中学受験を行う私立学校は中高一貫校であるケースが多く、高校から生徒を募集していないケースが多いからです。
そのため、高校受験時に「この高校に行きたい」と思っても、それが中高一貫校だった場合
高校から入学できない可能性もあります。

もし子どもに行かせたい高校がある場合、高校受験で入学できるか早めに確認しておいた方が良いでしょう。

レベルの高い教育環境で勉強できなくなる

レベルの高い教育環境で勉強できなくなることも、中学受験をしないリスクと言えます。

公立中学は義務教育であるため、基本的に決められた教科書の範囲しか学べません。
一方で中学受験が必要な私立中学では、高校で習う範囲を先取り学習できたり、独自のカリキュラムで難易度の高い勉強ができたりなど、教育水準の高い環境で学習が可能です。

大学受験も見据えて子どもの学力を早い段階から向上させたい場合、中学受験を検討してみても良いでしょう。

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中学受験をするメリット
後悔4

中学受験をするメリットとして、以下の3つが挙げられます。

・あらゆる環境が整備されている
・高校受験する必要がない
・学習サポートが手厚い

上記のメリットを考慮して、中学受験を子どもに受けさせるか検討しましょう。

あらゆる環境が整備されている

私立学校は公立学校と比較し、あらゆる環境が整備されています。

レベルの高い教育環境はもちろん、整備されたグラウンドや綺麗な校舎など施設面も充実しています。
また、受験を勝ち上がってきた子どもが多いことから勉強に対する意識も高く、切磋琢磨しながら学業へのモチベーションを維持しやすいのもメリットです。

このように、私立学校はさまざまな面で高水準の環境を提供しており、子どもの成長にとってプラスとなる側面が多くあります。

高校受験する必要がない

高校受験する必要がない点も、中学受験のメリットです。

中学受験で入学する学校は中高一貫校であるケースが多く、高校受験をせずにそのまま高校に進学できます。
高校受験に費やす時間を部活動や遊び、勉強に充てられるため、充実した学生生活を送れるでしょう。
また、大学の付属校を受験すれば、大学受験せずに大学まで進学できます。

このように高校・大学受験をする必要がなくなり、学生生活を満喫しやすいのが中学受験のメリットと言えるでしょう。

学習サポートが手厚い

中学受験で入学する私立学校では、手厚い学習サポートを受けられます。

中学受験が必要な学校の多くは中高一貫校であり、大学受験を意識した授業カリキュラムが組まれています。
中高一貫校では大学の進学実績を重要視しており、大学受験対策の補講や進路相談などのサポートが充実しているのが特徴です。

中学の段階で高校のカリキュラムを先取りしているケースも多く、大学受験対策に早い段階から取り組めるのもメリット。
充実した学習環境で子どもを勉強させたい方は、中学受験はメリットが大きいと言えるでしょう。

【関連記事】小学校受験と中学受験。どちらに力を入れる?

中学受験を成功させるポイント
後悔5

中学受験を成功させるポイントとして、以下の3つが挙げられます。

・勉強を習慣化する
・子どもの健康をサポートする
・適切な目標の設定

中学受験を目指す場合は、上記ポイントを意識しましょう。

勉強を習慣化する

中学受験では、まず勉強を習慣化させることが大切です。

受験で成果を出すためには、継続的に学習することが重要です。
小学校の段階では子どもが自分で勉強する意識が少なく、家に帰ってから机に向かい勉強する習慣を身につけさせる必要があります。
そのため、机に自然と向かえるよう余計なものを置かないなど集中できる環境を整えてあげることが大切です。

ちなみに、「勉強しなさい!」と強制させるのはあまり効果がないため、あくまで自主的に勉強に向かえる仕組みづくりが重要となります。

子どもの健康をサポートする

子どもの健康をサポートすることも大切です。

勉強に集中するのは良いことですが、長時間勉強しすぎて体調を悪くしてしまっては元も子もありません。
子どもは自分の体調変化に気づきにくく、親が体調管理をサポートしてあげる必要があります。
睡眠不足や栄養不足になると、勉強に集中できず効率が悪くなってしまうため特に注意しておきましょう。

また、学校や塾での人間関係などメンタル面のサポートも重要です。
もし人間関係が悪く気分が落ち込んでいるなど問題があった場合は、子どもに無理のない範囲で寄り添いケアを行いましょう。

適切な目標の設定

適切な目標設定も中学受験では大切です。

中学受験を目指す家庭は意識が高く、子どもの能力からかけ離れた高い目標を設定してしまいがちです。
高すぎる目標は子どもに精神的な負荷をかけてしまい、やる気を減退させてしまうでしょう。

子どもの現状を見極め、受験に必要な学力から逆算し適切なレベルの目標を段階的に設定してあげましょう。
具体的には、「この問題集を解けたら、次はこのレベルの問題を解く」など学習内容のレベルを段階的に引き上げていきます。

段階的に目標を定めて達成し続けることで、子どもの自信につながりモチベーション維持にも役立ちます。

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子どもは他人から強制されるとやる気を失いやすい
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中学受験では「子どもに成績や宿題のことで口出しした」など、後悔するケースも多いようです。

中学受験を目指す家庭は意識が高く、ついつい子どもの勉強に口を出しすぎてしまう傾向があります。
子どもは他人から強制されるとやる気を失いやすいため、あくまで自主的に勉強に取り組めるよう親はサポートに徹することが大切です。

今回の内容を参考に、中学受験を成功させ志望校の合格を勝ち取りましょう。

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