オススメ算数の足し算学習!親子で遊びながら学べる学習法5選
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年07月02日
算数の基礎の中で子どもたちがはじめて出会う足し算。
数の概念を理解した上で学ぶ足し算は、今後の算数学習で必要な、なくてはならない重要なスキルとなります。
重要なスキルだからこそ、楽しく学びながら算数への興味と自信を育んでいきたいものです。
こちらのページでは幼児〜小学生までの子どもに向け、足し算を楽しく学ぶためのアイデアを紹介します。
算数の基礎となる足し算の重要性
足し算は算数の学びにおいての基礎を築く上で重要なスキルとなります。
ですから、当教室でも保護者の方がしっかりとサポートしながら学習を進めることをオススメしています。
足し算は数の概念や論理的思考を発展させる第一歩となる学びです。
足し算を習得することで、算数におけるすべてに役立つ計算の手順や順序を理解していきます。
また、足し算は算数の学習や受験勉強以外にも、日々の生活で日常的に活用する実践的なスキルです。
子どもが楽しみながら算数の基礎を固める環境を提供することは、今後の学習や成長において重要な基盤を築いていくこととなるでしょう。
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数の概念を理解し算数・足し算を身近にする
幼児〜小学生の間に算数の基礎固めをおこない、足し算でのつまずきをできるだけ取り除けるようにしておきたいところです。
そのためには、実際にあるものを使ったり学習やアプリなどを使ったりした実践的な学習方法が有効です。
幼児期の数に対する実践的な学習
算数の足し算の学びをはじめる前に、まずは数の概念について理解してもらうことからはじめていきましょう。
オススメの学習法は、家の中にあるものを使いながら数の概念を理解していくやり方です。
・カゴを3つ用意し、それぞれに3種類のおもちゃを1種類ずつ片付けてもらう
・お菓子作りや料理のお手伝いで「調味料を大さじ2入れてください」とお願いする
・お菓子を100円以内で買わせてみる
・ミニトマトが9個あるので、3つのお皿に3個ずついれてくださいと頼む
これらのような働きかけをすることで、子どもたちは数の概念を学習し、理解していきます。
身の回りにあるものを、目で見て手に取りながら数と触れ合っていくことで、算数や足し算は難しいものではない、日常生活や遊びの中にもあるのだと理解していけます。
日常生活の中で数に触れる機会をどんどん増やしておけば、小学校からはじまる算数の最初の一歩、数の概念や足し算にもつまずくことなく学習が進められるでしょう。
数の概念を理解したら足し算ゲームやアプリもオススメ
数の概念がなんとなく理解できてきたら足し算の学習に入っていきましょう。
足し算の学習と聞くとプリント学習に移行するケースが目立ちます。
しかしプリントや教科書ではあまりおもしろい部分に触れ合えないので、算数に苦手意識をもってしまう可能性が出てきます。
そこでオススメしたいのが、足し算を学べるゲームやアプリの利用です。そもそも算数はゲーム的要素が強いもの。
いくつもの問題を次々にクリアしていくことで達成感や楽しみを見いだせます。
だからこそゲーム的要素を取り入れてあげることで、子どもの知的好奇心を刺激しながらスムーズに学習を進めていけるでしょう。
算数や足し算などをおもしろいと感じるようになれば、子どもたちはどんどん次の問題へ挑戦しようとしていけます。
もちろんプリント学習も有効な学習法ですので、足し算ゲームやアプリなどを併用し、楽しみながらより実践的に学習を進めていくといいでしょう。
【参考情報】幼児における数概念と数字の読みの因果関係
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親子で遊びながら学べる学習法5選。幼児~小学生の楽しい足し算レッスン
ここからは、実践的な楽しく学ぶ足し算の学習方法について紹介していきます。
お風呂で足し算レッスン
市販のお風呂の壁に貼る防水の「足し算表」を使い、1+1から10+10までの足し算を学習します。
親子で一緒に読み上げたり、交互に答えていったりしてもいいですね。
指を使った足し算レッスン
じゃんけんをするように両者が合図(「せーの」とか「足し算じゃんけん!」など)とともに、好きな数だけ指を出します。
2なら指2本、5なら指5本。
両者の出した指の合計を早く言えたほうが勝ちといったシンプルなもの。
慣れるまでは、両者が出した指の数はどちらが多いか少ないかなどで勝敗を決めてもいいでしょう。
サイコロ遊びで足し算レッスン
サイコロの大きい目を出したほうが勝ちとし、子どもにどちらが勝ったかを答えてもらいます。
足し算のレッスンの場合は、2つのサイコロを投げ、出た目を足して合計数字が大きい方が勝ちとします。
数の概念を理解中で、まだ大きい数字の足し算が難しい場合は、親子で一緒に出た目の数を声に出して数えるだけでも学習効果はあるでしょう。
トランプを使った足し算レッスン1
4種のカードの1〜3を使い、合計が5になるようにするゲームです。
12枚のカードをシャッフルし裏返し順番にカードをめくります。足して5になればめくったカードがすべてもらえ、5を超えてしまうとアウト。
慣れてきたら、カードの枚数と合計数を増やしていくといいでしょう。
トランプを使った足し算レッスン2
1〜10までの4種のカード+ジョーカー1枚の41枚を使います。
遊び方は、カードをシャッフルし全員に配り、手元に来たカード2枚で「10」になる組み合わせがあれば捨てていきます。
10のカードは単独で捨てられ、ジョーカーは捨てられません。
手元のカードが早くなくなった人の勝ちというババ抜きのアレンジバージョンです。
【参考情報】数概念と計算の初期指導
【関連記事】計算を早くするための3つのポイント
算数の足し算学習に関するよくある質問
ここからは、算数の足し算学習に関する以下のような質問に答えていきます。
質問の回答をチェックして、疑問の解消に役立ててください。
指を使って足し算をしてもいい?
ついつい指を使って計算してしまいがちです。
しかし大きな数字に対応できないのでオススメはできません。
今後暗算や筆算が必要になっていくので、指を使った計算のクセがつかないよう練習させましょう。
勉強場所と時間は決めてやったほうがいい?
足し算は日常生活にも根付く基礎的な学習です。
場所や時間を決めて課題をこなす方法もいいですが、買い物中や遊びの中などにある足し算に目を向けながら、日常的に学習をすることもオススメです。
答えを間違ったら教えてもいい?
どの教科でも同様に、子どもが答えを間違ったらすぐに教えるやり方はオススメできません。
頭ごなしにバツを言い渡すことも避けることがベター。
正解を教えるのではなく、正解へと導くことが重要です。
足し算ばかり勉強していていいの?
数の概念をしっかりと理解し、足し算のやり方もほぼ問題なくなってくれば引き算やかけ算・割り算へと進むことも問題はありません。
しかし足し算では、簡単な問題でもいかに早く正確に答えられるかも重要になります。
焦って先へ進めるのではなく、確実に足し算を間違えない実力を備えることも必要です。
【関連記事】算数のテスト勉強はどうすべき?苦手になる原因や効果的な勉強法を紹介
足し算は最も身近にある算数。だから楽しく関わろう
算数の足し算は日常的に活用する上に、今後の算数学習において重要な礎となる学習です。
だからこそ、最初の段階で数に親しみ、数に多く触れておくことは、今後によい影響を及ぼすでしょう。
机に座ってプリントに向き合うばかりではなく、普段見聞きするものや手に取るもの食べるもの、さまざまな日常を切り取って数の概念や足し算を理解できるようサポートしてあげてください。
1つの難問をクリアすると輝くような笑顔を見せてくれる子どもたちは、自己肯定感が高く次の難問へとどんどん挑戦していける力を持っています。
このような子どもに育てるためには、算数や足し算を楽しく学べる環境づくりを意識していきましょう。
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