赤ちゃん返りはいつから始まる?
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年07月28日
子どもが順調に成長していたものの、下の子ができた時に急に赤ちゃん返りが始まって困っている方も多いのではないでしょうか?
下の子どもの世話をしなければならないのに、上の子どもの赤ちゃん返りにも対応するとなると、非常に大変となります。
そこで今回は、赤ちゃん返りがいつから始まるのかという点について、対応方法も含めて解説していきます。
子どもの赤ちゃん返りが始まり困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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赤ちゃん返りはいつから始まるのか?
赤ちゃん返りとは、子どもが赤ちゃんだった頃の行動に戻ってしまうことを指します。
年齢に合わない行動を多く取るようになることから、わがままな行動に見えてしまいますが、実際には子どもが自己肯定感を得るために行っている行動で、成長過程で必要なものです。
そして、赤ちゃん返りの始まる時期は2〜3歳ごろが多いですが、新たに下の子どもが生まれたタイミングなどが原因でおこることも多く、一概にこの時期に起こるとは言い切れないのが現状です。
また、引越しのタイミングや子どもが進学・進級するときなど大きく生活環境が変わる時にも起こりやすく、コロナ禍で外出ができなくなったタイミングなどでも増えていることが指摘されています。
そして、赤ちゃん返りの程度も子どもによって個人差があり、非常に激しく赤ちゃん返りが見られる場合もあれば、ほとんど見られない場合などさまざまです。
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子どもが赤ちゃん返りをする理由
それではまずは、子どもが赤ちゃん返りをする理由について解説していきます。
具体的には以下の4つの理由が挙げられるでしょう。
- 環境の変化への戸惑い
- 自分が愛されていることの確認
- 親の関心をひきたい
- 不安な気持ちの表れ
1つずつ解説しますね。
環境の変化への戸惑い
1つ目の理由は、環境の変化に子どもが戸惑っていることが挙げられます。
子どもは大人よりも周囲の環境変化に非常に敏感で、こうした環境変化が赤ちゃん返りのきっかけとなることが多いです。
特に多いのが、下の子が生まれる時で、新しい兄弟ができるのは子どもにとって大きな出来事といえます。
新しく下の子ができることにより、親は下の子に割く時間が多くなるため、必然的に自分にかまってくれる時間が少なくなります。
そうなると、子どもは親にかまってもらうために、赤ちゃんに戻った時のような行動をするのです。
自分が愛されていることの確認
2つ目の理由は、自分が愛されているかどうか親の愛情を確認したいということが挙げられます。
赤ちゃんから成長するに従って、親も子どもにかける時間が少なくなってきます。
さらに、下の子ができれば上の子どもに構う時間もさらに少なくなるため、親から愛されていないのではないかと不安になるものです。
こうした不安から、親の愛情を確認したいという思いから、赤ちゃん返りの行動をしてしまうのです。
親の関心をひきたい
3つ目の理由は、親の関心をひきたいということが挙げられます。
下の子に親が時間をかけている場合などは、子どもが自分が放って置かれていると感じてしまいます。
自分に目を向けてもらうためにも、赤ちゃん返りのような行動を取るのです。
特に、下の子と遊んでいるときなどに、上の子がわがままな行動を取る場合が多いです。
自分にもっとかまってほしいと考えているからこそ、自分に関心がないと感じるタイミングで赤ちゃん返りの行動が多くなります。
不安な気持ちの表れ
4つ目の理由は、不安な気持ちの表れからくるものです。
先ほどの環境の変化でも触れましたが、子どもは環境が大きく変化すると不安な気持ちが大きくなります。
そうなると、不安を解消するために、親から全然離れなかったり、夜泣きをしてしまうなどの赤ちゃん返りの行動が増えてしまいます。
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赤ちゃん返りの具体的な行動
それでは次は、赤ちゃん返りの具体的な行動について解説していきます。
具体的には以下の行動を示すことが多くなります。
- 甘える
- できることをやらなくなる
- 夜泣き
- わがままな態度を示す
- 不機嫌になる
1つずつ解説していきます。
甘える
1つ目の行動は、親に甘えるようになることです。
赤ちゃん返りをする子どもは、親に甘えたり、抱っこをしたがるなどの行動をします。
甘えてくる子供は可愛いものの、ずっと子どもの甘えに対応していると他のことができなくなってしまいます。
また、父親ではなく母親だけに甘えるという子どもも多いようです。
できることをやらなくなる
2つ目の行動は、できることをやらなくなることです。
成長するに従って、着替えや食事などは子どもだけでもできるようになっていきます。
しかし、赤ちゃん返りの状態になると、これまではできていたことも急にやらかくなってしまいます。
他にも、おむつをはかなくなったのにおねしょをしてしまうとか、歩けるのにベビーカーに乗ってしまうなどのこともあるようです。
これまでできていたことができずに、親に甘えられてしまうと、自分でやりなさいと叱りたくなる気持ちもあるでしょう。
しかし、子どもが赤ちゃん返りした時には、感情的にならず、できるだけ対応してあげた方が良いです。
夜泣き
3つ目の行動が、夜泣きをすることです。
実は赤ちゃん返りをすると睡眠にも影響があります。
具体的にはなかなか寝付けなくなり、寝るまでに時間がかかるようになります。
そして、なかなか寝付けないことが原因で夜泣きも増えてくるというわけです。
赤ちゃん返りとなると、こうした寝かしつけや夜泣きも大変になってくるため、苦労することでしょう。
わがままな態度を示す
4つ目の行動が、わがままな態度を示すことです。
赤ちゃん返りをすることで、自己主張が強くなり、わがままな態度や言動が多くなります。
親もわがままな態度に感情的になってしまったり、わがままな態度や言動がなおらないのではないかと心配になる方も多いでしょう。
不機嫌になる
5つ目の行動が、不機嫌になるということです。
親に対して不機嫌な態度を取るようになり、ものを投げたり叩いたりなどの暴力的な行動に出てしまう場合もあります。
また、下の子がいる場合は、下の子に手を出してしまったりする場合もあるため、注意が必要です。
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赤ちゃん返りへの対応方法
それでは、子どもが赤ちゃん返りになってしまった時の対応方法について解説していきます。
具体的には、以下の方法が挙げられるでしょう。
- 2人だけで過ごす時間を確保する
- 子どもの要求にできるだけ応えてあげる
2人だけで過ごす時間を確保する
1つ目の方法は、2人だけで過ごす時間を確保してあげることです。
特に下の子がいる場合は、可能であれば下の子を預けてでも、子どもと2人で過ごす時間を作った方が良いでしょう。
1日の中で少しの時間だけでも問題ありません。
2人だけの時間を過ごすことで、親は自分のことを大事にしてくれていると実感してくれます。
また、親も下の子といっぺんにお世話をしなければならないというプレッシャーから解放され、心にゆとりを保つこともできるでしょう。
子どもの要求にできるだけ応えてあげる
2つ目の方法は、子どもの要求にできるだけ応えてあげるということです。
実は赤ちゃん返りをしている子は、無意識的に自分に対する愛情を測ろうとしています。
もし、子どもが赤ちゃん返りの行動を示している場合には、今やっている作業を中断して、子どもに向き合ってあげた方が良いでしょう。
子どもに向き合い要求に応えてあげることで、親の愛情を示せるとともに、子どもの自己肯定感を高めることにもつながります。
【参考情報】きょうだいの子育て
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赤ちゃん返りは親からの愛情を確かめたい
赤ちゃん返りをする子どもに対して、ついつい感情的な態度をとってしまうことも多いかと思います。
しかし、赤ちゃん返りは親からの愛情を確かめたいという思いの表れのため、叱ってしまうと逆効果になるため注意が必要です。
子どもが赤ちゃん返りの行動を取るときは、子どもと2人だけの時間をとり、親の愛情を示してあげましょう。
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