幼児教育は3歳からがおすすめ?家庭でできる4つの教育方法を解説!
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年06月21日
3歳は言語や運動能力が向上しやすく、子どもの成長にとって重要な時期です。
未就学児を対象とした「幼児教育」は3歳が最も適しており、教育の成果次第で子どもの人生が大きく変化していきます。
今回は、幼児教育が3歳からおすすめである理由や3歳までにやっておくべきことを解説します。
3歳になるお子さんをお持ちで、幼児教育を検討しているご家庭はぜひ参考にしてみてください。
3歳児の特徴
3歳児の特徴として、主に以下の3つが挙げられます。
・手先が器用になる
・運動神経が発達しやすい
・知能が発達しやすい
1つずつ解説いたします。
手先が器用になる
1つ目の特徴は手先が器用になることです。
3歳になるとハサミを使えるようになるなど手先の器用さが目立ってきます。
手は第2の脳と呼ばれるほど神経が集中しており、手先を動かすことで効果的に脳を刺激できます。
3歳時点で脳の大部分が完成するため、手先を使った遊びや作業は集中して行っておきましょう。
運動神経が発達しやすい
2つ目の特徴は、運動神経が発達しやすいことです。
3歳になるとボールを使った遊びなど、比較的高度な運動が自然とできるようになります。
通常、新しい技能を習得するときは、繰り返しトレーニングを行うなど膨大な時間が必要です。
しかし、3歳の子供は遊びながら体を動かす中で、自然と体の使い方を会得できる程運動神経が優れています。
運動神経の発達が著しい3歳の時期に運動の機会を増やすことで、子どもの身体能力が飛躍的に向上します。
知能が発達しやすい
3つ目の特徴は、知能が発達しやすいことです。
3歳ごろまでに脳の大部分が完成しますが、一時的な情報を短期的に記憶できる左脳は3歳頃から大きく発達します。
また、長期的に情報を記憶できる右脳は3歳頃が発達のピークと言われています。
知能の発達が著しい3歳の時期にできるだけ多くの情報を与え、記憶力向上を目指したいところです。
他には、想像力や感受性も発達しやすい時期です。
絵本など想像力や感受性を育める遊びなども積極的に行いましょう。
【関連記事】3歳児にオススメの習い事5選。楽しく続けられる習い事を選ぶポイント
3歳から幼児教育を始めるべき理由
3歳から幼児教育を始めるべき理由は、主に以下3つが挙げられます。
・脳・心の発達
・運動能力の発達
・言語能力の発達
脳や運動能力の発達は先述の通りですが、言語能力も3歳時点で大きく向上します。
具体的には単語を発するだけでなく、文章として大人と会話でコミュニケーションを取れるレベルに言語能力が発達します。
このように精神・身体の発達が非常に大きい3歳は、幼児教育で実践できる内容も幅広くなり、より多くの経験を積ませられる時期です。
3歳から幼児教育を始めることで、子どものポテンシャルを最大限に引き出し、その後の成長にもいい影響を与えます。
3歳時で行う幼児教育の内容
3歳児で行う幼児教育の内容として、家庭でも実践できる以下の4つを紹介します。
・絵本を読む
・鬼ごっこなど外遊び
・お絵描き
・知育玩具
1つずつ解説いたします。
絵本を読む
1つ目は絵本を読むことです。
幼児教育ではよく取り入れられる学習方法で、親子で絵本を一緒に読めば親密にコミュニケーションを取れます。
絵本は登場人物の心情に共感し、楽しさや悲しさなど様々な感情を受け取ります。
その過程で多くの感情表現を会得できるとともに、登場人物の心情を思い浮かべる想像力も養えます。
想像力が豊かになることで相手の気持ちを正確に把握でき、人間関係をスムーズに構築できるでしょう。
また、想像力の発達は視野の広さにもつながるため、様々なアイデアを思いつく発想力にも繋がります。
鬼ごっこなど外遊び
2つ目は、鬼ごっこなどの外遊びです。
3歳は身体的な発達が著しい時期のため、積極的に体を動かすことで運動能力の飛躍的な向上が期待できます。
また、運動能力以外にも、以下の能力向上にも役立ちます。
・基礎体力の向上
・積極性の向上
・学習能力の向上
外遊びは自由度が高く、子ども自身でどう遊ぶか考える必要があります。
道具を使用してどのように遊ぶか自発的に考える機会が多くなるため、外遊びは積極性の向上にも有効です。
また、鬼ごっこはどのように鬼から逃れるかなどの計画性や、鬼に追いかけられた時の状況判断能力なども養えます。
外遊びの多くは上記の要素を含むため、学習能力の向上にも有効です。
お絵描き
3つ目は、お絵描きです。
お絵描きは以下2つの能力を育むのに優れています。
・論理的思考力
・コミュニケーション能力
絵を描く過程で、「どの部分にどの色を使うか?」や「どのような順番で描くべきか」を試行錯誤するため、論理的思考力が養われます。
また、絵を描くときに親や先生へ「どう描けばいいの?」など質問をすることで、自分の考えを言葉にするコミュニケーション能力も身につけられるでしょう。
お絵描きをするときは、親が積極的に子どもの言葉を引き出してあげることが大切です。
お絵描きは指先の繊細な動きも要求されるため、神経を効果的に刺激し脳の発達にも良い影響を与えます。
知育玩具
4つ目は知育玩具です。
知育玩具は子どもの知力を高めることに特化した玩具のことです。
知育玩具を通して、遊びながら考えたり表現したりすることで、子どもの集中力や思考力などあらゆる能力を伸ばせます。
例えば、知育玩具として「パズル」が挙げられるでしょう。
パズルを完成させる過程でどのピースがどの部分に当てはまるかを考える「思考力」や、完成させるまでの「集中力」などを鍛えられます。
各メーカーから様々な知育玩具が発売されており、年齢や伸ばしたい能力に応じて適切な知育玩具を選ぶことが大切です。
知育玩具を使うことで、子供は楽しみながら幅広い能力を向上できるため、非常におすすめです。
【参考情報】3歳児における保育者参加型ごっこ遊び
【関連記事】3歳児の成長や発達、ことばや生活面・学びについて知ろう
3歳までに子育てでやるべきこと
3歳までに子育てでやるべきこととして、以下の項目が挙げられます。
・親子の信頼関係を構築する
・生活リズムを整える
・様々な体験をさせる
幼児教育に取り組む前に、上記のポイントを押さえておきましょう。
親子の信頼関係を構築する
1つ目は、親子の信頼関係を構築することです。
3歳までの子どもは親と接する時間が非常に長く、親子の信頼関係はコミュニケーション能力を育む土台として非常に重要です。
親子の信頼関係が構築できていれば、他の子どもや大人とも不安なくコミュニケーションを取れるでしょう。
信頼関係を構築するためには、子どもにしっかり親の愛情を伝えてあげることが大切です。
子どもが親の愛情を感じられれば「自分は愛してもらえている」と考え、心の安定を保ち親への信頼も高まります。
3歳までの子どもには、積極的に親から愛情を伝えコミュニケーションを取りましょう。
生活リズムを整える
2つ目は生活リズムを整えることです。
規則正しい生活が身についていないと「授業中に眠くなる」「朝起きられない」など、小学校生活で苦労しやすく、集団生活に馴染めない可能性があります。
生活リズムを整えるために早寝早起きや決まった時間に食事をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。
様々な体験をさせる
3つ目は、様々な体験をさせることです。
3歳までの子どもは自分自身で何に興味があるのか気づきにくく、実際に体感してみることで初めて自分の興味がわかります。
子どもの興味を把握することは、幼児教育を含め学習効果を高める上で非常に重要です。
子どもの興味があることと学習を結び付けられれば、自発的な学習姿勢を促せます。
実際に私も小さい頃は、遊びはもちろん習い事も含めて様々な体験を親にさせてもらいました。
そのおかげで、幼少期から勉強やスポーツなど多くの物事に自ら積極的に取り組めていた印象があります。
また、自分の興味や好きなことも把握しやすかったため、物事を楽しむ姿勢も養えました。
これらの経験が、社会人になってからも自発的にチャレンジする姿勢として活かせています。
子どもには早い段階から色々な体験をさせてあげましょう。
【関連記事】幼児期から身につける学習習慣の定着方法
子どものポテンシャルを最大限に引き出す
3歳は知能、運動、言語などいずれの分野でも著しい成長を見せる時期です。
この時期に幼児教育を行うことで、子どものポテンシャルを最大限に引き出し、幅広い能力の向上に結び付けられるでしょう。
今回の内容を参考に3歳から幼児教育に取り組み、子どものスムーズで健全な成長を促しましょう。
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