小学校受験に向かない親の特徴は?受験を成功させるポイントも解説!
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年06月27日
小学校受験を検討している親で「自分は小学校受験に向かないのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
確かに小学校受験に不向きな親もいますが、工夫次第で子どもに自発的な勉強を促し、受験を成功させられます。
今回は小学校受験に向かない親の特徴を、対策とともに紹介します。
小学校受験を検討しているが、子どもに勉強を促せるか不安な方はぜひ参考にしてみてください。
小学校受験に向かない親の特徴
小学校受験に向かない親の特徴として、以下の3つが挙げられます。
・ルールを守る習慣がない親
・生活習慣がだらしない親
・子どもへの対応が厳しすぎる親
上記に当てはまる場合は、親自身の習慣を見直す必要があります。
ルールを守る習慣がない親
小学校受験に向かない親の特徴として、「ルールを守る習慣がない」ことが挙げられます。
特に小学校受験を必要とする私立・国公立小学校では、ルールを守れるかが重要視されています。
例えば、受験当日の服装は「動きやすい服装」と指定される場合が多いですが、派手なトレーナーなどで臨めば、それだけで不合格の確率が高まるでしょう。
小学校受験を成功させるには、学力以外にもルールを守り的確な状況判断ができるかが鍵となるため、普段から意識する必要があります。
生活習慣がだらしない親
生活習慣がだらしない親も、小学校受験に向かないと言えるでしょう。
小学校受験で合格を勝ち取るには、一定の期間継続して学習し合格に必要な学力を身につける必要があります。
しかし、日頃の生活習慣がだらしなければ、継続して勉強するためのスケジュール管理ができず、結果として子どもの学力が向上しません。
また、入学後も朝起きられないなど問題が発生しやすく、充実した学校生活が送りにくくなります。
小学校受験を目指すご家庭では、規則正しい生活を送れる自己管理能力が求められます。
子どもへの対応が厳しすぎる親
子どもへの対応が厳しすぎる親も、小学校受験に向かないと言えます。
特に成績がなかなか上がらないと「なんでこんなに成績が悪いの!」と叱りつけてしまうケースが多くみられます。
しかし、子供を叱りつけてしまうと勉強に励むどころか萎縮してしまい、逆効果となってしまうでしょう。
小学校受験では継続して学習できる習慣が重要であるため、子どものモチベーションを高められる工夫が必要です。
【関連記事】小学校受験に不合格になる理由と対策。不合格になった場合に親がやってはいけないこと・やるべきこと
小学校受験を成功させる親は何をしている?
小学校受験を成功させる親が取り組んでいることとして、主に以下の2点が挙げられます。
・親自身も子どもと一緒に学習している
・子どものモチベーションを高める工夫をしている
当教室の協力講師諏内えみ先生も、実際に小学校受験の指導の際には、この2点を重視しています。
そもそも子どもは、経験値が足りないため、一からきちんと教えてあげなければいけません。
親御さんが最初から順序立てて教えてあげることで、ようやく子どもは理解し、できるようになっていきます。
諏内先生の指導によって、その点に気づけるようになった親御さんも多数いらっしゃいます。
どの家庭でも取り入れられることなので、ぜひ、参考にしてみてください。
親自身も子どもと一緒に学習している
小学校受験を成功させる親は、親自身も子どもと一緒に学習しています。
子どもは受験勉強をしていると、分からない問題が出てくるなど必ず壁にぶち当たります。
そんな時に親自身も学習していれば、子どもの悩みに対して適切にフォローし、スムーズに学力を高められるでしょう。
いつでも不安や悩みに答えてくれる存在は子どもにとって心強く、モチベーションの向上にもつながります。
小学校受験を検討している親は、親自身も学習する姿勢で臨み、適宜子供をフォローしてあげましょう。
私も子どもの頃、親が受験勉強に付き合ってくれたおかげで、不安なく取り組めたことを覚えています。
もし、学習方法など親でも分からない点があれば、塾や家庭教師などの専門家にアドバイスをもらうのがおすすめです。
子どものモチベーションを高める工夫をしている
子どものモチベーションを高めるのに秀でている点も、小学校受験を成功させる親の特徴です。
基本的に受験勉強を成功させるには、継続した学習が最も大切な要素となります。
学習を継続するためには、いかに勉強を楽しめるかが重要です。
学習を楽しむためには、できる問題を増やしていき「自信をつけさせる」ことが重要。
また、学習成果に対して厳しく叱るのではなく、「この問題ができてえらいね」と良い部分にフォーカスして褒めてあげることも大切です。
自分に自信がつけば、自ら積極的に学習に取り組み、学力を向上させられます。
【参考情報】家庭での親子の相互関係と子どもの学業成績
【関連記事】幼児期から身につける学習習慣の定着方法
小学校受験を行うメリット
小学校受験を行うメリットは、以下の3つです。
・中高大の受験せずに済む可能性も
・充実した教育環境で学生生活を送れる
・比較的短期間で受験対策できる
上記のメリットに魅力を感じる場合、小学校受験を検討する価値があります。
中高大の受験せずに済む可能性も
小学校受験することで、中学・高校・大学受験をせずに済む場合があります。
小学校受験を必要とする学校の多くは、高校もしくは大学までエスカレーター式に進学できる体制を整えています。
全ての学生が無条件で進学できるわけではありませんが、学内の基準を満たせば、中学・高校・大学受験をせずに進学可能です。
特に高校受験や大学受験は人気校・上位校になると倍率も高く、入学難易度が大幅に上がります。
受験勉強には多大な時間を費やす必要があるため、小学校受験でエスカレーター式に進学できれば、子どもや家庭の負担を大きく減らせるでしょう。
充実した教育環境で学生生活を送れる
受験で入学できる小学校では、学習環境が非常に充実しています。
私立小学校では学費こそかかるものの、学内施設や教材などが充実しており、質の高い教育を提供しています。
また、独自の教育方針やカリキュラムを採用しており、教員の転勤がないなど安定した環境であることも大きなメリットです。
また、小学校受験を受ける子どもたちは勉強習慣が身についており、学習意識の高い生徒が集まってきます。
教育環境としては非常に充実している点が魅力的です。
比較的短期間で受験対策できる
小学校受験は、中学受験と比べて短期間で受験対策できる点もメリットです。
中学受験は競争率も高く、小学校3年生など早い段階から受験勉強に取り組むケースも珍しくありません。
その点、小学校受験は約1年間で受験対策できます。
短時間で受験勉強を終えられるため、子どもや家庭の負担が軽くなる点は大きなメリットと言えるでしょう。
【参考情報】学生の成長を支える教育学習環境に関する調査研究
【関連記事】小学校受験のメリット・デメリット
小学校受験を成功させるためのポイント
小学校受験を成功させるためのポイントとして、以下の3つが挙げられます。
・まずは子どもと一緒に過ごす時間を増やす
・塾や幼児教室を利用する
・自発的な学習姿勢を身につける
小学校受験を成功させたい親は、ぜひ参考にしてください。
まずは子どもと一緒に過ごす時間を増やす
まずは、子どもと一緒に過ごす時間を増やすことから始めましょう。
子どもは受験に対するイメージが漠然としており、学習に取り組むようになるまで時間がかかります。
小学校受験は家族一丸となって挑む必要があるため、子どもと一緒に過ごす時間を増やし、絆を深めていくことでスムーズに勉強に取り掛かれます。
塾や幼児教室を利用する
小学校受験をする際は、塾や幼児教室を利用した方が良いでしょう。
特に受験科目である「行動観察」は家庭内だけで対策することが難しく、小学校受験に慣れた塾や幼児教室で学習した方が効率的です。
ただし、家庭での学習も重要であるため、普段の学習は家庭で行い、小学校受験の対策講習や模試で塾を利用するなど使い分けるのも良いでしょう。
小学校受験は塾や幼児教室なしでも可能ですが、合格を目指す家庭は利用した方が無難です。
自発的な学習姿勢を身につける
小学校受験では、自発的な学習姿勢を身につけられるかがポイントとなります。
いきなり長時間勉強を始めるのは子どもにとってハードルが高いため、まずは1日10分など短い時間から机に向かう習慣を身につけましょう。
この時に決して「やりなさい!」と強く叱りつけるのは厳禁です。
子どもが萎縮してしまい、逆に勉強しなくなってしまいます。
いきなり勉強することが難しいと感じる方は、まずは塗り絵や折り紙といった作業で机に向かう習慣をつけることがおすすめです。
慣れてきた段階で、徐々に受験に沿った学習内容に取り組みましょう。
【参考情報】リビング学習の適正な環境に関する研究
【関連記事】家庭で幼児教育を行う方法とは?
大切なことは親子で一緒に学習できるかどうか
小学校受験に向かない親の特徴を挙げましたが、大切なことは親子で一緒に学習できるかどうかです。
子どもと一緒に過ごす時間を増やし、適宜塾や幼児教室を利用するなど子どもが自発的に勉強に取り組めるよう導いてあげることが大切です。
今回の内容を参考に志望校の小学校受験を成功させましょう。
幼児教室ひまわりでは、お子さまの脳を鍛える具体的な方法や難関中学に合格するための勉強法などを、オンライン講座やメールマガジンで公開しています。
もっと深く学びたいという方は、ぜひ私たちのメールマガジンにご登録ください。
この記事を読まれた方にオススメのコラム