子どもが朝ごはんを食べない!?食べるメリットや対処法も解説

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子どもが朝ごはんを食べない!?食べるメリットや対処法も解説

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2023年07月10日

食事は人間の心と体の成長にとって必要不可欠です。
そんな中で、どうしても抜きがちになってしまうのが「朝ご飯」。

大人でも時間に余裕がない時には食べないで済ませてしまう方も多くいますが、子どもでも朝ごはんを食べたがらないケースが多くあります。

実際に子どもが朝ごはんをなかなか食べないため、困っている親も多いのではないでしょうか?

そこでこちらのページでは、子どもが朝ごはんを食べない理由について、食べるメリットや対処法も合わせて解説します。

子どもがなかなか朝ご飯を食べずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも朝ごはんを食べるメリットとは?
朝ごはん1

まずは、朝ごはんを食べるメリットについて解説します。

具体的には、以下の3点がメリットとして挙げられます。

・エネルギー補給ができる
・体温の向上
・便通が良くなる

1つずつ解説いたします。

エネルギー補給ができる

人間の体は寝ている間にもエネルギーを消費しており、朝起きた時には体内のエネルギーが少ない状態となっています。
特にエネルギーの中でも脳の活動に必要な「ブドウ糖」が枯渇してしまうと、頭が働かないのはもちろん、体の働きにも悪影響を及ぼしてしまいます。

具体的には、勉強にうまく集中できなかったり、運動中にふらついたりしてしまう可能性があるの
です。

このブドウ糖は、体内で貯蔵できる量が多くても12時間程度とされています。
そのため、朝食を抜いてしまうと、昼頃には体内に全くブドウ糖がない状態となってしまい、頭や体の正常な働きを妨げてしまいます。

体温の向上

食べ物を食べることで、食べ物を分解し吸収する際にエネルギーを消費します。
このエネルギー消費時に、体温が上がる仕組みとなっているのです。

朝食には寝ている間に下がった体温を上げて、頭や体の働きを活発にする役目があります。
朝になかなかやる気が出ないのは、寝ている間に体温が下がってしまうことが多くの原因です。

人間は体温が下がることで、残りのエネルギーを大事に使うようになり、頭や体の動きを最小限にしてしまいます。
朝食を食べることで、体温をあげて1日の活動をしっかりとできるでしょう。

便通が良くなる

特に朝食には便通のリズムを整える役割があります。
学校では授業などもあるため、自分のペースで排便できる状況も少なく、どうしても我慢しなければならない状況もあるでしょう。
そんな時に自然な排便ができていれば、腹痛や便秘なども起きにくくなります。

朝食を食べることで、適度に胃や腸を刺激でき、夜中に腸で作られた便がスムーズに出やすくなります。

【関連記事】子どもに必要な栄養とは?親が最低限知っておきたい栄養の基礎

子どもが朝ごはんを食べないのはなぜか?
朝ごはん2

次に、子どもが朝ごはんを食べない理由について解説します。

具体的には以下の理由が考えられるでしょう。

・胃腸の寝覚めが悪い
・寝る時間が遅い
・親も食事をとらない

1つずつ解説いたします。

胃腸の寝覚めが悪い

子どもの場合は特に、大人と比べて胃腸が未熟であることもあり、体が起きたとしても胃腸が目覚めるのには時間がかかります。
そのため、寝起きすぐに朝食を出したとしても、体が食事を受け付ける状態となっていないのです。

また、夜遅い時間に食事をした場合も、その食事が十分に消化されないまま朝を迎えることとなるので、なかなか食欲が湧かないでしょう。

寝る時間が遅い

寝る時間が遅いと朝の眠気がなかなか取れず、朝ごはんを食べる食欲も湧きません。
寝る時間が遅くなる原因としては、夜遅くまで塾や習い事に通ったり、昼寝をしすぎたりすることが挙げられます。

朝ごはんを食べて1日の活動をしっかりと行えるよう、夜は早めに寝れるように生活習慣を見直してみましょう。

親も食事をとらない

基本的に子どもは親の真似をしてさまざまなことができるようになります。

そのため、親に朝ごはんを取らない習慣があると、子どもも朝ごはんを食べる必要性を感じず、親の真似をして食べなくなってしまうのです。
また、子ども1人で食事をとるのは寂しいでしょう。

そのため、子どもに朝ごはんを食べてもらいたいのであれば、親も一緒に食事をすることを心がけましょう。
朝ごはんで会話が弾めば、子どもも1日を楽しく迎えられます。

【参考情報】子供の朝食喫食と食育

【関連記事】子どもの集中力が下がるのはなぜ?原因や集中力を持続させる方法を紹介

朝ごはんを食べない子どもへの対処法
朝ごはん3

次に、子どもが朝ごはんを食べない場合の対処法について解説します。

具体的には以下の方法が挙げられるでしょう。

・まずは食べることを習慣化する
・早寝早起き
・寝起きに白湯を飲む
・メニューにこだわりすぎない
・子どもに対して感情的にならない

1つずつ解説いたします。

まずは食べることを習慣化する

まずは、朝ごはんとして何か食べることから始めましょう。

朝ごはんは非常に大切ですが、栄養などを考えてしっかり量を食べることを最初から目標としてしまうと、なかなか食べてもらえないケースが多いでしょう。

そのため、まずは量にこだわらず、朝起きたら何かしら口に入れることから始めることをおすすめします。
たとえ食べる量が少なかったとしても、お昼までにお腹が空かずに活動できていれば問題ありません。

早寝早起き

2つ目は、早寝早起きの習慣をつけることです。

逆に夜ふかしが習慣化してしまうと、朝にお腹が空きにくくなります。
特に子どもの夜ふかしは、親の生活習慣が影響している可能性が高いものです。
仕事の帰りが遅く、親が寝るのが遅いと子どもも同じように遅くなってしまうでしょう。

このような場合、なるべく早く寝られるよう、食事は出来合いのものを買ってくるなど、帰宅後の時間を効率的にすることをおすすめします。
早寝早起きの習慣が身につけば、それだけでも朝にお腹が空きやすくなるでしょう。

寝起きに白湯を飲む

3つ目は、寝起きに白湯を飲むことです。

白湯を飲むことで、胃腸の働きを活発化させられるため、朝ごはんを取りやすくなります。
また、暖かい飲み物を飲むことで、体温の上昇も期待できるなどのメリットもあります。

白湯に抵抗がある場合、暖かい麦茶など他の飲み物でも問題ありません。

メニューにこだわりすぎない

4点目が、メニューにこだわりすぎないことです。

朝ごはんは毎日とるという習慣化がとても大切となります。
そのため、朝ごはんのメニューが作るのに時間がかかるものであると、作ること自体が億劫となり、なかなか継続ができないものです。

子どもが問題なく食べられるメニューであればワンパターンでもいいので、毎日作りやすい朝ごはんをとっていきましょう。

流石に飽きてきたなと思った段階でメニューを変えるという頻度で問題ないので、朝ごはんのメニューは作りやすいものにすることをおすすめします。

子どもに対して感情的にならない

5つ目は、朝ごはんを食べない子どもに対して感情的にならないことです。

なかなか朝ごはんを食べない子どもにイライラしてしまう気持ちはわかりますが、感情的になってしまうと子どもは余計食事をしなくなってしまいます。

そのため、「とにかく朝に何か口を入れてくれればいい」と言うぐらいにハードルを下げ、気軽に構えていた方が、子どもも朝ごはんを食べてくれるでしょう。

【関連記事】食育とは?小学生から学ぶメリットと実践ポイント

朝ごはんを食べる習慣を身につけさせて、健全な成長を促す
朝ごはん4

朝ごはんは子どもの心と体の働きに良い影響を与えてくれます。
朝ごはんをしっかり食べられれば、活発に1日を過ごせるため、勉学や運動でのパフォーマンスも向上するでしょう。

子どもに朝ごはんを食べる習慣を身につけさせて、健全な成長を促しましょう。

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