家庭で幼児教育を行う方法とは?
執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)
最終更新日 2023年08月01日
幼児教育と聞くと、「ちゃんとした教室に通わせないとできないのでは?」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
確かに、幼児教室などに通わせた方が効率的に幼児教育を進められますが、最近では家庭でも幼児教育が行える教材なども増えており、家庭でも幼児教育を導入しやすくなっています。
そこでこちらのページでは、家庭で幼児教育を行う方法について、進め方やおすすめの学習教材を紹介していきます。
幼児教育に興味があり、家庭でも取り入れてみたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
そもそも幼児教育とは?
幼児教育とは、小学校に就学する前の用事に対して生きていく上で必要な生きる力の基礎を養う教育のことを指します。
ちなみに、文部科学省では幼児教育を以下のように定義しています。
幼児教育とは、幼児に対する教育を意味し、幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものである。
具体的には、幼稚園における教育、保育所等における教育、家庭における教育、地域社会における教育を含み得る、広がりをもった概念として捉えられる。
上記で定義されているように、幼児教育は幼児教室だけでなく家庭における教育も含まれているため、十分に家庭に取り入れることができます。
生きる力の基礎は、学力や人間性、思考力、表現力など多岐にわたっているため、物事の吸収が非常に優れている幼児期に教育を行っていくことが重要です。
幼児教育を家庭で行うメリットとは?
ここでは、幼児教育を家庭で行うメリットについて解説していきます。
具体的には、以下の点がメリットとしてあげられます。
1.時間に縛られない
2.習慣化しやすい
3.経済的にやさしい
1つずつ解説していきます。
1.時間に縛られない
家庭での幼児教育は、時間に縛られないというメリットがあります。
家庭で幼児教育を行えば、毎週決まった曜日に教室に通う必要がないため、共働きで忙しい家庭には適していると言えます。
また、子どもにあった教材を選べるなど教育の自由度も高い点も嬉しい点です。
学習面以外にも、日常生活におけるマナーなども意識して学ばせることもできます。
2.習慣化しやすい
幼児教育を家庭で行うことで、習慣化しやすくなります。
幼児教育は基本的に生きる上で基礎となる力を養うことを目的としています。
そのような力を養うには、日常生活の中で学習していくことが最も効率的です。
例えば、料理の名前を覚えたり、時計をみて数字を覚えたり、道を歩いてる時に植物の名前を覚えたりと、日常生活の中には多くの学びがあります。
このような普段の暮らしと連携して学習できるため、習慣化しやすいというのが大きなメリットです。
3.経済的にやさしい
幼児教室に通わせることが、幼児教育において非常に効率的ではありますが、幼児教室にはそれなりの費用がかかってきます。
その点、家庭で幼児教育を行えば、教材費などはかかるものの、教室に通わせる費用よりかは安く済みます。
そのため、経済的にやさしいという点が、家庭で幼児教育を行うメリットです。
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幼児教育を家庭で行うデメリットはある?
メリットも多くある家庭での幼児教育ですが、一方でデメリットも存在します。
具体的には以下の点がデメリットとして挙げられるでしょう。
1.学習に関するノウハウが少ない
2.幼児教育に家庭の時間が奪われる
3.家族以外との関わりが少なくなる
1つずつ解説いたします。
1.学習に関するノウハウが少ない
大きなデメリットとして、幼児教育に関するノウハウが少ないという点が挙げられます。
家庭で幼児教育を行うためには、自分で幼児教育の方法を1から習得する必要があるため、非常に大変な作業となります。
その点、幼児教室で幼児教育を行えば、幼児教育の専門的なノウハウをもとに学習できるため、家庭で行うよりも高い成果を見込めます。
もし、幼児教育を自分で正しくできているかどうか不安な方は、幼児教室に子どもを通わせることをおすすめします。
2.幼児教育に家庭の時間が奪われる
家庭で幼児教育を行えば、好きな時間に学習できますが、一方で、幼児教育ばかりに家庭の時間が費やされてしまう可能性もあります。
また、家庭では緊張感も薄れてしまうため、集中して学習に取り組めない場合もあります。
こうした事態を防ぐためにも、時間を決めて取り組んだり、学習の合間に定期的に外の遊びを取り入れるなど、学習環境を整える工夫をしましょう。
3.家族以外との関わりが少なくなる
幼児教育を家庭で行うことで、家族以外との関わりが少なくなります。
そうなってしまうと、社会的なマナーやコミュニケーション能力を育む機会が少なくなり、社会生活を送る上で不安な点が増えてしまいます。
そうならないためにも、できるだけ友達と遊ぶ機会を増やすなど、家族以外の人と関わりをもつ機会を多くしていきましょう。
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幼児教育を家庭で行う方法
ここでは幼児教育を家庭で行う方法について解説していきます。
具体的には以下の方法が挙げられます。
1.年齢にあった遊びや学習を取り入れる
2.スマホやタブレットなどのアプリで学習
3.自然とのふれあいを重視した学習
1.年齢にあった遊びや学習を取り入れる
幼児期を対象とした幼児教育では、年齢によって適した学習も大きく変わってきます。
例えば1歳児での学習では、見る・聞くなどのような感覚を通して脳に刺激を与える学習方法が良いでしょう。
遊び感覚で声かけするなど、さまざまな言葉に触れる機会を増やしてあげます。
2〜3歳時は幼児教育でも重要な時期とされており、手先の器用さが発達してくる時期となりますので、指先をうごかす遊びを取り入れていきます。
積み木やパズルなどの学習がおすすめです。
2.スマホやタブレットなどのアプリで学習
スマホやタブレットを活用するのも幼児教育ではおすすめです。
こうしたデジタル教材を活用することで、時間や場所を選ばずに、遊び感覚で取り組みやすいというメリットがあります。
ただし、こうしたスマホやタブレットは使い過ぎによる視力低下の問題なども同時に出てきます。
不安な方は、アプリを利用できる時間を決めたり、明るい環境で使うなど、目に負担をかけない工夫を行っていきましょう。
また、なるべく親子一緒にアプリを使って学習することをおすすめします。
親子間でもコミュニケーションの促進にもつながります。
3.自然とのふれあいを重視した学習
ふとすると屋内での学習ばかりになってしまいそうな幼児教育ですが、屋外での学習も積極的に取り入れていきましょう。
身近な自然と多く触れ合うことで、子供の五感をたくさん刺激できるため、感性豊かな子どもに育つことができます。
子どもの発想力や想像力が自然に身についていくため、星空の観察や水遊び、動物とのふれあいなど自然とのふれあいを取り入れた遊びを積極的に取り入れていきましょう。
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まとめ
家庭で幼児教育を行うことで、時間に縛られず経済的にも優しいなど多くのメリットがあります。
一方で専門的なノウハウがなかったり、家庭での時間が幼児教育に奪われてしまうなどのデメリットも多くあります。
最近では、幼児教育に特化した教材などが数多く出ているため、そうしたものも活用しながら、不安であれば幼児教室などに通わせてみることをおすすめします。
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