男の子の育て方はどうすべき？

執筆者：熊野貴文（幼児教室ひまわり塾長）

最終更新日 2022年10月03日

母親にとって男の子は性別が違うため、理解が難しく子育てを難しく感じることも多いでしょう。
特に子どもが反抗的な時は、つい感情が高ぶり手が出そうになることも多いかもしれません。

男の子の子育ては、特徴を理解しポイントを抑えることが大切です。
今回は男の子の育て方について、難しい理由やポイントを中心に解説します。

男の子のお子さんをお持ちの母親はぜひ参考にしてみてください。

男の子の育て方はなぜ難しい？

母親が男の子の育て方に悩む理由としては以下の2つが挙げられます。

・性別による違い
・すぐに手が出る

それぞれの原因に適切な対処をしていきましょう。

性別による違い

男の子を育てる難しさの原因となるのが、母親と子どもの性別の違いです。

母親が女の子を育てる場合は、同じ女性ということもあり子どもの行動に対する理解もしやすいでしょう。
しかし、男の子の場合は性別の違いから子どもの行動に理解を示すのが難しいと言えます。
特に女姉妹など女性を中心とした環境で育った母親は、男の子の行動に不可解さを感じやすいでしょう。

育児では親の主観性が強くなるとうまくいかなくなります。
母親は「自分ではこうだった」という視点が強くなりすぎないよう、男の子の特徴理解に努めましょう。

すぐに手が出る

男の子の場合、すぐに手が出やすいことも育児を難しくする原因です。

女の子の場合は言葉で反抗する傾向がありますが、男の子は言葉よりも先に物理的な力を行使したがります。
また物理的な力だけでなく、頑固さなどのコミュニケーション上の粘り強さもあるのが難しいところです。

大切なのは男の子の反応に対して毅然とした態度で接することです。
力で対抗してきた時に親がなんでも言うことを聞いてしまうと、男の子の態度がどんどんエスカレートしてしまいます。
「ダメなものはダメ」と一貫した姿勢を貫くようにしましょう。

【参考情報】男の子の子育てを考える - 福岡市

男の子にはどんな特徴がある？

母親が男の子の育児を成功させるには、男の子の特徴を押さえておくことが大切です。
具体的には以下の特徴があります。

・よく動き回る
・マイペース
・言葉の発達は遅め

母親で男の子の育て方に悩んでいる方は参考にしてみてください。

よく動き回る

男の子はよく動き回る特徴があります。

男の子は遊ぶ時もよく走り回り、スポーツなど体を使った遊びが大好きです。
また車や電車など動くものに対して興味をもつ子が多いのも特徴と言えます。

男の子は動的なものに魅力を感じやすいと言えるでしょう。

マイペース

男の子は女の子と比べマイペースな性格が多い傾向です。

母親の行動を真似する女の子に比べ男の子は我が強いケースがあり、母親は空気が読めないと男の子に感じるかもしれません。

言葉の発達は遅め

言葉の発達は女の子と比べて遅めです。

この特徴から男の子は自分の思っていることをうまく言葉で表現できない時期が長い傾向があります。
そのため、言葉ではなく体を使って意思表示することも多く、乱暴な行動につながることも多いのが悩ましい点です。

男の子に接する場合は、何がしたいのかを母親が引き出してあげるよう工夫が必要です。

【参考情報】「男の子」と「女の子」でこんなにも違う！？小学生が伸びる勉強法

成功する男の子の育て方とは？

男の子の育て方として意識したいポイントは以下の3点です。

・自分の強みに自信を持たせる
・適度な緊張やプレッシャーを与える
・親子での積極的なコミュニケーション

男の子を育てる際は上記ポイントを参考にしましょう。

自分の強みに自信を持たせる

男の子を育てるポイントとして「自分の強みに自信を持たせる」ことが挙げられます。

サッカーや野球などのスポーツやゲームなど男の子が興味を持ちやすいものはたくさんあります。
子どもが興味のあるものを積極的に体験させ、友達よりも上手にできるものを見つけられれば自分に自信をもち、成功体験を重ねられるでしょう。

成功体験を重ねれば自分の強みにより自信を持て、精神的に強い子どもに成長できるでしょう。

適度な緊張やプレッシャーを与える

適度な緊張やプレッシャーがあることで、困難な状況でも力を発揮しやすくなります。

子どもに何か取り組ませる時に、何も期待しなければ「期待されていないんだ」と意欲を無くしてしまいますし、期待が強すぎると過度なプレッシャーとなり力をうまく発揮できないでしょう。

親は子どもの能力を見極め「少し頑張れば達成できる課題」を与えるよう意識しましょう。
適度なハードルがあることで子どもの挑戦意欲を損なわずに、前向きにチャレンジする姿勢を身につけさせられます。

適度な緊張やプレッシャーを与えることで、困難な状況に立ち向かう姿勢が育つでしょう。

親子での積極的なコミュニケーション

親子での積極的なコミュニケーションも男の子の成長に欠かせません。

大切なことは、どの場面でどういう発言が適切か判断できるコミュニケーション力を身につけさせることです。
家庭内では好きなことを何でも話して構いませんが、友達など外部の人間とコミュニケーションを取る場合はそうはいきません。

「この内容を言ったら、相手が怒ってしまうのではないか？」「この発言は相手を傷つけてしまう」など相手によって言ってはいけないことを判断できなければ、円滑なコミュニケーションを取れず、社会生活に支障が出てしまいます。

こうした内容は頻度の多い親子間でのコミュニケーションで意識させるのが最も効率的なので、普段から相手の立場に立ったコミュニケーションを意識させましょう。

【参考情報】男の子の子育ては難しい！？　よくある悩みをご紹介！

男の子を育てる際の注意点

男の子を育てる際の注意点として、以下の項目が挙げられます。

・しかりすぎない
・干渉しすぎない
・よく褒める

男の子がいる家庭では、上記に注意して育児を行いましょう。

しかりすぎない

男の子を育てる際は、しかりすぎないよう注意しましょう。

男の子はよく動き回ったり、すぐに手が出たりと思わずしかりたくなるケースが多くあります。
しかし感情的に叱りすぎてもあまり効果はありません。
男の子には「なぜそれがいけないのか？」をしっかり伝えることが大切です。

親は感情的にならず、冷静かつ毅然とした態度で対応する必要があります。

干渉しすぎない

男の子の行動に干渉しすぎないことも重要です。

怪我をしそうなど危険な時以外は、基本的に見守る姿勢を意識しましょう。
子どもに干渉しすぎてしまうと、自立心が育たず親がいなければ行動しない子どもとなってしまいます。
男の子は好奇心が旺盛なので、やりたいと思うことをなるべくやらせてあげれば、主体的な姿勢を身につけさせられるでしょう。