子どもの理系脳を育てるには?メリットや育て方のポイント

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子どもの理系脳を育てるには?メリットや育て方のポイント

執筆者:熊野貴文(幼児教室ひまわり塾長)

最終更新日 2022年10月02日

近年小学校でプログラミングが採用され、AIを中心としたテクノロジーの発達で理系分野の重要性が増しており、今後も理系分野に強い人材が活躍し続けるでしょう。

そんな中、理系に強い子に育てたい親御さんも多いのではないでしょうか?

そこで今回は子どもの理系脳を育てる方法について、文系脳との見極め方やメリットも含めて解説します。
子どもの理系脳を育てたい親御さんはぜひ参考にしてみてください。

理系脳とは?
理系脳1

理系脳とは理系的な思考ができる脳のことを指します。
具体的には、問題や課題に直面した時に自分の力で試行錯誤し解決に導ける力のことです。

一般的には数学や理科に強いイメージをもたれがちですが、理系教科のみならず社会生活全般で役立つ力となっています。
世の中では問題や課題に遭遇する場面が多く、成果を求められる場面において理系脳を持つ人材が活躍する機会は今後も増えていくでしょう。

コンピューターが代替できない職種として医者やエンジニアなど理系分野の職種が多いことも理系脳が注目を集める理由の1つです。

文系脳か理系脳かを見極めるには?
理系脳2

文系脳とは集めた情報から新しい物事を考える力を指し、理系脳とは異なる力です。
近年は理系脳が注目を集めていますが、文系脳も社会で活躍するために非常に重要な能力と言えます。

文系脳・理系脳のどちらも重要な能力でバランスよく育てることが大切ですが、どちらが得意か調べる以下の方法があります。

・腕組み
・文字列の好み

上記方法を実践し子どもの得意不得意を把握しましょう。

腕組み

腕組みは文系脳と理系脳を見極める簡単な方法の1つです。

人間の脳は言語や情報を処理する左脳(理系脳)とイメージや直感を司る右脳(文系脳)に分かれており、左脳は右半身、右脳は左半身をコントロールしています。

腕を組んだ時に右腕が上に来た場合は左脳が発達しており、左腕が上に来た時は右脳が発達しているとわかるため、理系脳と文系脳を見極められるでしょう。

文字列の好み

文字列の好みでも文系脳と理系脳を見極められます。

例えば以下2種類の文字列があるとしましょう。

・AGTHKMBXT
・AAABBBCCC

前者の複雑な文字列を選んだ場合は文系脳で、後者の規則性のある文字列を選んだ場合は理系脳の可能性があります。
文系脳は複雑な情報を好むのに対し、理系脳は規則性のあるシンプルな情報を好むからです。

理系脳に育てるメリット
理系脳3

子どもを理系脳に育てるメリットを以下の項目から紹介します。

・論理的思考力が身に付く
・数字に強くなる

論理的思考力が身に付く

理系脳を育てることで論理的思考力が身に付きます。

この能力は理系文系に関係なく多くの場面で役立つスキルです。
論理的思考力が身に付けば、根拠をもとに物事をわかりやすく説得力を持って伝えられます。
他にも複雑な事象をシンプルに伝えられます。

こうした力が身につけば人への説明だけでなく、問題が起きた時もシンプルに分析し自ら答えを導き出せるでしょう。
そうなれば子どもに主体性をもたせることができます。

論理的思考力は人へのわかりやすい説明や主体的な問題解決力を向上させ、社会で活躍する上で大きな武器となるでしょう。

数字に強くなる

数字に強くなることも理系脳の大きなメリットです。

日常生活の中では商品の値段など数値で表されるものも多く、周囲の情報を数値で客観的にみられるようになれば情報を正しく判断しやすくなるでしょう。

他にも入社試験や受験で出題される「フェルミ推定」も理系脳が役立ちます。
フェルミ推定とは自身の経験や知識をもとに物事を推測し答えを導く力をみるテストのことです。
「日本に家は何件ある?」や「世界の発電所はいくつある?」などの問題に対し、論理的に推測して答えを導きます。

フェルミ推定では数値を活用することで論理的な推測や説明がしやすくなり、理系脳が大いに役立つでしょう。

理系脳の育て方3選
理系脳4

子どもの理系脳の育て方を以下3点から解説します。

・好奇心を育む
・説明の機会を与える
・図鑑を一緒にみる

理系脳を育てたい場合はぜひ参考にしてみてください。

好奇心を育む

好奇心は理系脳を育てる上で大切な要素です。

好奇心を育むことでさまざまなことに「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つようになり、自発的に物事を考える機会が多くなります。
そうなれば自然と理系脳に必要な思考力が高まるでしょう。

子どもが物事に疑問を持った時に、親も「どうしてだと思う?」と投げかけて一緒に考えるのがおすすめです。
好奇心が高まるのは子どもが「説明したい」と思った時であり、親は子どもが答えにたどり着くヒントを与えるコーチ役としてサポートするのが良いでしょう。

説明の機会を与える

理系脳に必要な論理的思考力を高めるには、積極的に説明の機会を与えるのがおすすめです。

子どもに「これについて教えて!」と説明を促してみましょう。
物事を説明するには「〜だから、〜」と根拠や理由を明示する必要があり、説明する機会を増やすことで自然と論理的思考力を高められます。

子どもが説明を間違えたとしても親は否定せずに褒めてあげ、次も説明したくなる気持ちを促してあげましょう。
子どもが間違えた内容を説明している場合は、本屋やインターネットを用いて一緒に調べながら正しい知識を身につけましょう。

図鑑を一緒に見る

図鑑を一緒に見ることも理系脳を育てるのに有効です。

理系脳の重要な要素として「疑問の発見」があり、疑問を多く持つことで好奇心や思考力の向上につながります。

図鑑は動植物や機械など多くの情報が掲載されており、「なぜ?」「どうして?」と疑問をもつきっかけを生み出しやすいです。
図鑑には疑問を解消する答えも多く掲載されており、疑問を解消することで学習プロセスも身につけられます。

子どもと図鑑を一緒にみて、子どもの疑問や好奇心を積極的に促しましょう。

理系脳を育てるおすすめの習い事
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理系脳を育てるおすすめの習い事は以下の2つです。

・プログラミング教室
・そろばん教室

プログラミング教室

プログラミング教室は理系脳を育てるのにおすすめの習い事です。

プログラミングを習得すれば、ITスキルの基本を身につけられ集中力や手先の器用さも鍛えられます。
プログラミングは小学校で必修化されており、普段の授業についていきやすいのも嬉しい点です。

そろばん教室

そろばん教室も理系脳を育てるのにおすすめの習い事です。

そろばんでは計算力や集中力、記憶力など理系脳の重要な能力を高められます。
計算はスマホがあればできますが、そろばんは指先を多く使い計算するため脳に良い影響を与え記憶力や思考力の向上も期待できるでしょう。

将来活躍できる土台を築いてあげる
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理系脳の育った子どもは論理的思考力が高く、数値にも強いため社会に出た時も大きく活躍できる可能性があります。

理系脳を育てるためにはもととなる好奇心を育てたり、説明する機会など論理的思考力を身につけられる場を設けることが重要です。

子どもの理系脳を育てて、将来活躍できる土台を築いてあげましょう。

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