第1回:令和の時代に必要な「応用力」
2019年5月に、年号が「令和」へと変わりました。
年号が変わるのは「平成」の時も体験しました。
最初は呼び方に違和感を覚えますしたが、どんどん慣れていくものですね。
私は昭和に生まれ、青春時代を平成で過ごし、そして新しく令和となり、
自分自身も新たに変わり、まだまだ成長していくような。
そんな実感があります。
幼児教育という場では、子供たちや親御さんたちの教育環境や教育方針などが、
時代が進むにつれて、どんどん変わっていきます。
ですので、私自身も一緒に変化に対応しながら成長しているのです。
そのなかでも、令和の時代は、「教育がさらに変わっていく」ことは間違いないでしょう。
実際、2020年に教育改革が行われます。
これにより、
・どういう人材を国が求めているのか?
・どういう人材を国が評価するのか?
・そのために、どのように教育しなければいけないのか?
という、「国の人材評価基準」と「国の人材教育方針」が、新たに定められるのです。
ですので、この流れをきちんと理解して、子育てをしていかなければいけません。
これからの令和の時代で、我が子を活躍させるためにも、
親御さんもまた、今まで以上に意識を高め、変化に対応していくことが必要となるでしょう。
私たちひまわりの講師も同じ気持ちです。
一緒に頑張っていきましょう。
そこで今回の記事では、令和の時代に大切な能力を一つ、お伝えしたいと思います。
それは、「応用力」です。
これからは、応用力が求められる時代になっていくのです。
これは、子供だけでなく、親もです。
応用力を身につけるためには、普段の日常生活で意識して習慣化していかなければいけないことがあります。
何も難しいことではありません。
これから、親子で一緒に取り組んでいきましょう。
「応用力を身につける」には「問いかけ」を習慣化すること
応用力を身につけるためには、子供が直面する問題の、本質を捉えることから始まります。
たとえば、子供が冬の寒い日に、
「あれ?息が白い!どうして息が白くなるの?」
と言ってきた時、親は、
・どうしてだと思う?
と逆質問をして考えさせます。
ただしここで、
・冬は寒いから息が白くなるものだ
というような、答えを与えてしまうのはよくありません。
これでは、「息が白くなる」という限定的な問題の答えしか得られず、
その他、似たような現象を同じように考えることができません。
応用力が身につかないのです。
この場合、
・冬の窓も白く曇るよね?
・車の窓も曇る時があるよね?
というような同じ現象の事例も出して子供に考えさせます。
そして一緒に考えて、その本質を探るのです。
この場合の本質とは、
「普段見えない気体が冷やされて個体(粒)になるから目に見えるようになる」
ということです。
この本質がわかれば、
・冬の窓が曇ることも、
・車の窓が曇ることも、
・雲ができる原理など、
全て同じように考えることができます。
息が白くなることから広げて、他の現象にも応用できるようになります。
いかがでしょうか?
このような親子のやり取りは、これまでにも実践できている部分があると思います。
ですがこれからは、より意識的に、こういった回数を増やし、応用力をさらに身につけさせましょう。
これからの時代は、今以上に“応用問題の連続”となっていきます。
多様化して可能性が広がる時代と
時代は今、
・インターネットの普及
・産業のグローバル化
・AIの発達
などによって、社会の急激な変化が起きています。
「多様化した社会」になっています。
そのためこれからは、より一層、「未知の体験」が多くなります。
今まで体験したことがない問題に直面することが多くなり、
そして、その正解は、頭や体の中に事例がありません。
・問題の本質を捉え、
・今ままで得た知識や体験を活かして、
解決方法を探していかなければいけなくなるのです。
つまり、これまでの経験の応用です。
多様化した社会とは、「可能性が広がった世界」であると、私は考えています。
私が子供の頃に比べたら、格段に夢を叶えやすくなっています。
頭に思い描くことがより実現しやすい世界になっています。
ここにさらに応用力が加われば、もっと多くのチャンスを掴むことができるようになるでしょう。
これからの時代は、「応用力」がとても重要です。
・なぜだろう?
・何だろう?
という問いかけを意識的に実践しましょう。
お子さまの勉強面でも、
・なぜ問題が解けないのだろう?
・授業は理解できているのか?
・集中できていないのか?
・他に悩みがあるのか?
などのように、子供の悩みの本質を探すことにも繋がりますし、
親子のコミュニケーションにも繋がっていきます。
ぜひ、意識してみてください。
続きはこちら第2回:親が子供に望むことは何か?